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- 木村基金とは
進化学分野において優れた業績を上げた者に対して顕彰金を支給すること、および、国内で開催される進化学分野に関する講演会等の開催のための費用を援助すること。
1924年11月13日岡崎市に生まれ、植物が大好きだった少年時代を過ごした故木村資生博士は、数学を使った遺伝学の理論に興味を持ち、1949年国立遺伝学研究所に着任したのち集団遺伝学の研究に没頭しました。
その後、遺伝子レベルの進化はダーウィン流の自然淘汰ではなく、偶然の変異の蓄積による“運の良いものが生き残る”という「分子進化の中立説」を提唱し、その学説は二十世紀から二十一世紀へと巨大な変化を遂げつつある現代の世界史的なパラダイム転換の一翼を担っています。
このダーウィン以来最大とされる故木村資生博士の業績を記念し、また進化学や関連する分野の進歩を促進し、研究上の業績や教育上の貢献を広く一般に広めることを目的とした公益信託の設定を企画いたしました。
国際生物学賞(昭和天皇のご在位六十年にわたる生物学のご研究を記念し、世界の生物学の発展に寄与すべく設立された国際賞)など、数多くの栄誉ある賞を受賞された故木村資生博士の名のもとに、この公益信託の設定により少しでも日本の科学の発展に貢献することができますれば、私どもの望外の喜びとするところであります。
平成16年9月24日
公益信託進化学振興木村資生基金
委託者 スズキ株式会社
代表取締役会長 鈴木 修
公益信託
個人の方が公益活動のために財産を提供しようという場合や、法人が利益の一部を社会に還元しようという場合などに、信託銀行に財産を信託し、信託銀行は公益信託契約で定められた公益目的に従ってその財産を管理・運用し、公益活動を行なう制度です。
公益信託の仕組み